「ラン伴プラスYAMATO」(湘南セシリア・みらい社 伏見 康一)

「ラン伴」というイベントに関しては、過去の記事でも触れてきたので説明は割愛しますが、今回はその地域限定版のイベント、仲間達と主催したイベント「ラン伴プラスYAMATO」の話。

 

昨年の「ラン伴」に参加した仲間たちと、今は視覚障害のある方のマラソン伴走ボランティアをしている。

1回、大和市の「なでしこスタジアム」で活動を続けている。

ただ僕らは、どこにも属してもいない登録もしてないただの任意の集まり。かくいう私自身もこの伴走ボランティアには個人で参加しており、互助会ジョギング同好会としてではない。ちなみに法人からは六会いきいきサポートセンターの廣田さんも個人参加しています。

 

ある日メンバー内で、このまま任意の仲間の集まりのままでいいか、いっそマラソン伴走ボランティア団体として立ち上げるか、という話になった。

そこで行き着いた僕らの意見は「ぼくらはぼくら。原点を踏まえ、背伸びせず、やれることをやろう」ということになりボランティア団体立ち上げは見送った。

 

考えてもみれば僕らは走りも伴走もどの付く素人。でも介護や福祉のことはそれなりにやってきた仲間達だ。

ならばと自分たちのやれることを基に考えたら「ラン伴プラスYAMATO」の企画となった。

イベントテーマは本部に許可をもらい「ラン伴」と同じ「認知症になっても安心して過ごせる町つくりの啓発」にした。

ただ「プラスYAMATO」は大和市内のみのコース設定にした。身近な場所をのんびりと走る、歩くこと。

その方が啓発効果もあるだろうし、参加しやすいだろうと考えた。

いつもの仲間に声をかけ、賑やかしにお知り合いもぜひどうぞ、とお願いした。

 

実際に企画を進めていくと現実的なハードルが待ち受けていた。

走る場所はどうしても公道を使わざるを得ない。

公道を走るうえでは、警察の許可や市の認可が必要となる...

市の認可を得るには、協力機関や医療機関の後押しが必要となる...

市の冷ややかな態度、まるで余計なことをするなと言わんばかりの扱い...

 

なんだが思っていたより規模が大きくせざるを得なくなってきた。手続きやお願い先も増えていった。

参加申し込みを開始すると、日に日に参加希望者が増えていく。当初軽く考えたイベント規模をはるかに超え多くの一般市民の方にも知られるイベントとまでになっていった。

 

今回、参加者にはTシャツを配布。「ラン伴」トレードカラーのオレンジをベースしたオリジナルデザインのもの。

521日の当日、大和5か所から同時スタートしたランナーチームが集結した。ゴール地点の引地台公園はオレンジで染められた。

なんら難しいイベントではない。オレンジのTシャツを着て、みんなで走る・歩くだけ。

ただ個々のエネルギーが集結するととても大きなうねりとなり、まるで「意志」を持つかのように結束する。

 

みんなおんなじ。市民の誰もが主役なのが地域。だから誰も欠けてはいけない。

このイベントで確信した。認知症になっても安心して暮らせる町つくりとは、誰もが安心して暮らせる町つくりと同意だと。

ラン伴大和①.JPG

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