神奈川県藤沢市の社会福祉法人藤沢育成会ウェブサイト | 施設長・課長日記

2017年08月01日

「人の中でそだつ-育自-」（事務局石塚和美）

今年は一段と暑い夏。湘南の海も夏のにぎわいをみせています。子供たちは夏休みにたくさんの思い出を作ることでしょう。

　我が家の子どもたちも成人を迎え、社会の中で学びの場をいただくようになり、時にはお互いに感謝し時には子どもにたしなめられ反省する事もあり。自分自身、ついこの間社会に出たばかりなのになあ、と時の流れを感じる機会が増えました。　

　私が社会人となった頃は、すでに男女雇用機会均等法が施行されており、当時の上司も女性、子育てしながら働く先輩もおり、義姉も3人の子どもを育てながら働いているという環境でしたので、私も働きながら子供を育てることを普通に選択して仕事、育児、家事を行ってまいりました。家族をはじめご近所や職場の理解や協力のおかげで今があるのだと感謝の気持ちでいっぱいです。

　子どもが小さな頃は、体調を崩すことも多くお休みをいただいたり、藤沢育成会の事業所でお祭りなどがあり、子どもを連れていくと利用者の方が子どもの頭をなでなでしてくれたり、10年以上前、営業していたともしびショップで音楽会を企画した時は、私も同僚も子供を連れて一緒に音楽を楽しんだり。忙しい中にも充実した日々でした。

　今は、同僚が小さなお子さんを連れてきてくれたりすると、かわいらしい姿に沢山のエネルギーをもらっています。

　私生活と仕事をきっちりと分けている方も多いと思いますが、私の場合は、職場の方にも自身の環境を知ってもらい、子どもたちに自分の職場を知ってもらうことはとても意味のあることでした。

　また、保育園や学校、学童保育の先生方の助言のおかげで、心配事や不安に思うことも軽減しましたし、何より、同じ立場として出会った方々とは、子どもが大きくなった今もよいお付き合いをさせていただいております。

　藤沢の医療費助成制度や子育て支援新制度等によって今まで以上に子育てがしやすい町になっていると思いますが、暮らしの環境、ご近所さんの見守りで子供たちも私も成長できたと思います。これからも、見守り、見守られる暮らしをしていきたいと思いますし、それは子育てだけではなく人としての暮らし、高齢者や障がいのある方も暮らしやすい町になっていくとよいなと感じます。

　先日、鎌倉のお寺を散策した際に、建長寺で講話を聴く機会がありました。お話の中で、70代の女性が成人を迎えた際に、母から「自分は自分、人と比べず」「人に迷惑をかけてはいけない」と諭され、父から「人と比べずにはいられないよ」「人に迷惑をかけないで生きるなんてできないよ」と真逆のことを言われた。70歳にして思えば両親が全く違う教えをしてくれたおかげで今の自分があると。とても深い言葉だなあと思いました。

暑さが増す写真を掲載します。体調に気をつけて、この暑い夏を愉しみましょう。