年明け最初の日記ではありますが、この時期「あけましておめでとうございます」のごあいさつはするべきなのかどうなのかと迷い調べたところ、特に決まりはなく地域や風習によるのだそうです。「な~んだ」と思いながらついでに「初詣」やら「松飾」やら「年賀状」についても調べてみた好奇心旺盛な私でございますが本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、この正月スポーツ好きの私にはとても関心があり注目していた二つの出来事がありました。ひとつは箱根駅伝の青山学院大学の4連覇。もう一つは全日本大学ラグビーの帝京大学の9連覇です。別に両校に思い入れはありませんし、どこが勝ってもそこにはドラマがあり感動するものなのでお正月の楽しみのひとつなのですが、勝ち続けることは年々難しくなるし、期待も大きくなるし、プレッシャーとの戦いもあるし選手達がどんな表情で試合に臨むのか関心がありました。
大学スポーツなので4年生選手にとっては入学してから卒業までの4年間での努力の結晶という事になりますが、連覇ということになると選手の力だけではなく継続可能なしっかりした組織を構築する事が必要です。勝つことと勝ち続けることの違いといっていいのかも知れません。青山学院大学の原監督、帝京大学の岩出監督。連覇にはこの二人の指導者の力が大きかった事は言うまでもありません。二人とも連覇が始まるまでには長い年月を費やしています。きっと紆余曲折があり組織を地道に築きあげて来たのでしょうが二人に共通なのは「志」はずっと変わっていないことだと思います。ここが揺らぐとそれ以下の組織もその都度1からやり直しになってしまうからです。
以前ですとスポーツ界での組織の構築というと選手とコーチとの関係を指したのでしょうが最近ではトレーニング方法は最新のものが簡単に入手できます。従って指導者にはより高度なマネージメント技術が要求されるようになってきています。強いチームを継続するためのマネージメントとしては栄養管理、健康管理、リクルート活動、資金調達などがあげられます。特に資金調達は強いチームを継続するために重要な要素になっています。そしてこれらすべてをマネージメントするのが指導者ということになりますがそこには「信頼」「尊敬」「謙虚さ」が不可分であると思います。
肝心の選手育成はコミュニケーションを重視し、考え方を共有した後は「自己管理」「自分で考える」「考えを尊重する」「先輩が教える」など選手の自主性を重んじていることが二人の指導者の共通点であるように思います。指導者の役割は「弱いものを強くする」のではなく、「それぞれの部署を、組織が最大限に効率よく成長するためにマネージメントする」ことなんだと思います。いわゆる「縁の下の力持ち」ですよね。「一将功成りて万骨枯る」。人を活かし組織を活かすマネージメントのできる指導者が真の指導者、という事だと思います。「それにしては前人未到の9連覇で日本代表もたくさん出している岩出監督に比べて、まだ4連覇の原監督は前に出過ぎだし、周りも持ち上げ過ぎだな」とやっかむ私でした。
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