湘南ゆうき村「マイプラン」 ~スタッフ研修報告~

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072.jpg 20111022()、湘南ゆうき村にて、「私たちが『変わる』支援へ~ストレングス視点~」と銘打ちスタッフ研修を開催いたしました。当日は、ゆうき村の通所スタッフ26名が参加し、1日学びを共にしています。

今回の研修は、利用者の方のストレングス(長所・強み)に着目した個別支援計画をつくることを目指すために、その方向性を通所全スタッフで共有したいとの願いから実施されたものです。

研修前半では、駒澤大学の佐藤光正先生の研修をもとにした講義を展開しながら、お互いのストレングスを見つける、本人が短所と思っていることをリフレーミング(言い換え)してみる演習やゆうき村のストレングス探しをグループワークで行いました。演習を通して、私たちのものの見方は意識しないと一部分に偏ってしまうこと、その中で短所や欠点ではなく、ストレングスを見つけることでより前向きな見方ができることへの気づきがありました。

 

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研修後半では、スタッフ全員でそれぞれの「夢・想い」を持ち寄り、グループごとにその中の一人の「夢」をかなえるための個別支援計画づくりに取り組んでいます。「夢」は「結婚したい」「休日を充実させたい」「ウユニ塩湖に行きたい」など実にさまざま。それぞれのグループで「夢」を語る声に真剣に耳を傾け、一緒に悩み、チームのメンバーが各々の力を持ち寄って協力する姿が見られ、笑い声や笑顔の絶えない時となりました。そして、最後には4つの見た目にも楽しい「マイプラン」が発表され、「夢」をかなえたいメンバーからは「大満足です」「このプランを持ち帰りたい」「早速やってみたい」などの熱い感想が寄せられました。

 

「マイプラン」に関連して、私事なのですが、自身の出産で、ある忘れられない体験があります。それは、出産前に、自分がどんなお産をしたいのか、どこで誰と一緒にその瞬間を迎えたいのかを助産婦さんに相談しながら「バースプラン」をつくるというものです。実際のお産の場面でも、助産婦さんは私の願いに寄り添いながら、私自身が持っている力の全てを出し切れるよう、前向きなサポートに徹してくださいました。そのときの心地よさ、感動は今でも私の深いところで「満足感」「自信」になって私を支え続けています。

 

私たちは、これまで多くのケースで利用者の方のできないことや課題を改善するための目標を立て、プランをつくってきました。そこに生まれていたのは「変わる」ことを求め続ける側と求め続けられる側との関係だったのかもしれません。障害があってもなくても誰であっても、人は「自分らしく、自分自身が納得できる生き方」を望んでいます。これからは、湘南ゆうき村の個別支援計画も、「その方の願い」や「その人らしさ」に耳を傾けていきたい!この研修で体感したように、利用者ご本人も支援者も楽しいと思えるプランづくりをしたい!利用者の方に「大満足」と心から感じていただける、そして利用者の方と一緒に喜べる仕事をしたい!・・・

 

 湘南ゆうき村のマイプランは、今、始動したところです。

 

(湘南ゆうき村  寺師 京子)

 

 

 

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