湘南あおぞらで職員研修

2月25日(土)、湘南あおぞらで職員研修を行いました。毎年、夏と年度末に行っている定例の職員研修です。今回は、職員約20名が参加しました。
午前は、サービスセンターぱる所長の佐藤貢さんを講師に迎え、『理想の職場を目指して』と題して講演をしていただきました。私たちの仕事の一番大事なことは、利用者に本心から喜んでいただけるサービスを提供することである、ということを、東京ディズニーランドのサービスマニュアルの考え方などを援用しながら、熱っぽく語ってもらいました。また、ソーシャルワーカーとしての基本姿勢、面接の基本技術等、職員として身につけなければならない必須の職能技術について分かりやすく解説していただきました。

▼参加も巻き込んだ佐藤所長の講義風景
研修 佐藤.JPG

 

午後は、『障害特性と支援の取り組み』と題して研修を行いました。湘南あおぞらでは、今年度、毎年4月に行われる法人研修に向けて「障害特性」テーマとして取り組みを行っています。その一環として水野敦之さんの著書『フレームワークを活用した自閉症支援』に収録してある、「自閉症・発達障害特性シート」を用いて、利用者の障害特性について、職員で統一的な観点と見方を確立し、支援の課題と方法を作りあげようという試みを行っています。
この流れを受けて、午後の第一部は、中井やまゆり園・泉寮寮長の池田賢一さんを講師に招いて『自閉症の障害特性と構造化』と題して講義をしていただきました。「自閉症・発達障害特性シート」の記述に沿って、詳しく自閉症の特性について解説をしてもらいました。
午後の後半は、このお話を受けて、利用者お二人の事例について、行動事例をカードに書き出し、その方の障害特性と支援の課題を探る試みをグループワーク形式で行いました。「自閉症・発達障害特性シート」は、自閉症の特性を、受容コミュニケーション、表出コミュニケーション、社会性・対人関係、転導性・衝動性、時間整理統合、空間整理統合、変化への対応、関係の理解の困難さ、般化、短期記憶、長期記憶、感覚の特異性、微細運動・粗大運動という13項目に分類して理解していく評価ツールで、理論的にも実践的には大変よく整理されたものです。具体的にグループワークの中から上がったカード事例をこの13項目に従って分類整理する取り組みを行いました。それぞれ40枚ほど集まったカード事例を読み上げ、分類整理して、最後に模造紙一枚に貼り付けて、研修の成果物を完成させました。まだまだ試行錯誤の段階ですが、障害特性についての共通理解の一里塚となる研修となったと思います。(小林 博)

▼午後の研修の成果物

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