=平成27年度 地域を考えるプロジェクト=

「第1回合同ケース検討会」

 4年目を迎えた「地域を考えるプロジェクト」。今年度は、「地域生活移行支援」に向けた具体的な取り組みを行い、その人が地域生活に必要な支援を開発、創設し、入所施設から地域生活へ移行で出来る仕組みづくりを行う」を目的に事業計画を立てています。
 
  目的達成のために、以下の4つの事業を行うこととしています。

   ①地域生活移行会議の設置
   ②ケース検討会の実施
   ③藤沢市「地域移行にむけた意見交換会」との連携
   ④法人内事業所への周知

 

  構成事業所は、「湘南あおぞら」「湘南セシリア」「ふらっと」の3事業所で構成しています。
 
 上記の目的達成のための事業の一つとして、6月24日(水)に「第1回合同ケース検討会」を湘南あおぞらにて開催致しました。法人内の入所施設が合同でケース検討を行うことは初めての試みでした。
 新年度を迎え、各入所施設の職員も一部一新された中での合同ケース検討会であった為、当プロジェクト運営会において「まずは新しい職員が理解出来るように」をモットーにこの会を企画しました。


 入所施設は「地域」と違い、全ての「支援」がパッケージングされているので、支援の組み立てや考え方を「地域」で日々向き合って活躍している相談プラザ「ふらっと」の職員が入ることで、「地域生活」で必要な「支援・社会資源と何か?」を入所の職員は学べたと思います。


 また、昨年度「地域を考えるプロジェクト」に参加したメンバーが率先して「アイディア出し」を行ってもらったことも、初めて参加する職員にとって、良い刺激になったようです。当日の参加者は21名の常勤A職員。2つのグループに分けて湘南セシリア・湘南あおぞらが出した地域移行にむけた「ケース」について、下記のグループスーパービジョンの流れで行いました。

地域を考える写真1.JPG

 

   (1)ケース概要の紹介(検討してほしい課題を出す)
   (2)ケースに関しての質疑応答
   (3)各自からのアイディア出し(ポストイットに出来るだけ沢山、 自由にアイディアを出す)
   (4)アイディア発表(ブレーンストーミング)
   (5)アイディアの整理(KJ法を使ってカテゴリー分け)
   (6)ケース提供者よりアイディアについての質疑応答
   (7)実行出来そうなアイディアを3つ抽出

 普段行っているケース検討も、「他事業所の職員が加わることで、新しい「見方」や「考え方」に触れ、支援の方向性に広がりが持てた。」と、事例提供職員からの話がありました。また、昨年度より引き続き参加した職員からは、「地域を考えるプロは、とても楽しい!毎回勉強になるし、ワクワク出来るので刺激になる!」と言った意見ももらえました。

地域を考える写真2.JPG
「地域生活」というキーワードは、入所施設だけに限らず、親と生活をしている障がいのある方にも親亡きあとに必要な「支援」だと考えます。また、入所施設においては、「地域生活=グループホーム」という考え方が主流のようですが、もっと幅をもって「地域生活」を考えていくべきだと思います。

そのために、「地域を考えるプロジェクト」において、法人内の職員が障がいのある方々が「わが街・藤沢で暮らしていく」ためにどのような「支援」・「社会資源」が必要かを考える「場」として、そしてしっかりと地域で生活出来る仕組みづくりを行っていきたいと思います。

(湘南セシリア:儀保治男)

 

 

地域を考える写真3.JPG

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