今回は研修では「2つの目的」を設定しました。
①
「社員を"知る""聞く""聴く"力」の習得
②
午前に習得した力をより効果的にする"チーム力"の習得
その上で、上記2点を来週から現場で実践する為の研修になりました。
午前のプログラムはみらい社で起こりうる社員への対応について、具体的な場面を想定したローププレイを行いました。大きな声で怒鳴りこんでくる社員、何度も同じことを言う社員、職員の前で立ち尽くす社員。
社員の「気持ち」を予め知らされていたのは、社員役の職員のみ。他の職員は社員役の職員が「なぜ」そのような行動をとるのか理由がわからない為、「不安」や「戸惑い」を抱えながらロールプレイを行っていました。職員それぞれの演技力が問われた内容でした!!!
その後、自閉症の方がどのような世界を見ているのか、どんなことを訴えているのか、動画で共有しました。それを受けて石田主任からバイスティクの7原則(利用者と支援者間の信頼を築く為の倫理と行動原則)について講義がありました。
この講義により、支援者の価値観で相手を判断したりせず、まずは相手の気持ちや感情を聴くことが大切だと再確認出来ました。
また、普段の自分たちの関わりが、どのように呼ばれ、どのような関わりが効果的なのか知る良い機会になりました。常に自分たちの支援を振り返り、その関わりが良かったのか、他の関わりがなかったのか、その姿勢を見に付ける大切さを感じました。
午後は、午前に習得した力をより効果的にする"チーム力"の習得を試みました。
まず、儀保課長からみらい社の事業計画について説明があり、その事業の中で、みらい社が何を大切に支援しているか、読み合わせをして共有しました。個人だけの力ではなく、「チーム」でみらい社の事業を実行していくことの大切さを確認しました。
その後、午後の目的であるチームワーク力の習得の為に「グループワーク」と「ケーススタディ」を行いました。
グループワークでは、現場で「これぞチームワーク!」や「ありがたいな!」と感じた場面を、グループごとで話し合い、その内容を模造紙しに書き込み発表しました。すると「これぞチームワーク!」という場面が沢山出て来ました。例えば「出荷時の連携」「社員の把握時の連携」「忙しい時のフォロー」等です。その中で共通していたのが、「「感謝」や「信頼」があるからチームが出来る!」ということでした。
その後のケーススタディでは、耳を塞いでいる女性が「どういう状態」で、それに対して「自分は何が出来るのか」ワークシートに記入し、グループごとに意見を出し合い発表しました。
「頭が痛い」「ストレス」など色んな意見が出てきて、その対応をチームごとまとめました。ここでのポイントは、いかに相手への「気配り」が出来るか、ということ。また、気配りにプラスしてさらに「心配り」が出来るか、ということでした。そして、それが「より良い支援」に繋がることを共有出来ました。
そして、最後に一日通して「習得した力を現場で実践」する為のワークを行いました。まず、研修内容を「来週から実行」する目標を一筆箋に書きました。そして、他の職員にその一筆箋を贈り、自分の目標に対してサポートしてくれることをプレゼントしてもらいました!!!
自分の目標に対して相手から励ましのメッセージをもらうと、「応援されているんだなー!」と実感出来る演習でした。グループではなく、チームとして個人の力と周囲のサポートを引き出すことで、相乗効果が生まれるのではないかと感じました。
今回の研修の目的は、社員を"知る""聞く""聴く"力の習得。また、その習得した力をより効果的にする"チーム力"の習得でした。
研修を受けて、それぞれの職員が感じることがあったかと思います。みらい社「全体」で今回の研修で習得したことを意識し、日々の支援で実践していきたいと思います。(研修担当:片野・相沢)
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