チームの絆を感じた瞬間 ~就労移行支援事業での一コマ~

 先日、就労移行支援事業のメンバーの一人の大和田さんが就職することになり、みらい社を"卒業"することになりました。825日(金)がみらい社を利用する最終日だったのですが、その際、大和田さん以外の就労移行メンバーから心温まる粋な計らいがありましたので、報告したいと思います。

 

 終業時間が近づいた16時頃、大和田さんが別件で部屋を離れている時に他のメンバーから『大和田さんにサプライズ演出をしてあげたい!』という声が挙がりました。誰から言われるもなく、もちろん職員からアドバイスがあったわけでもなく、自然発生的にメンバーから出た意見でした。そこからの演出は全て、メンバーたちにお任せしました。大和田さんの養護学校の後輩にあたるメンバーを中心に演出の準備は進みました。

 

 まず、プログラムの際使っているホワイトボード全面を使って、大和田さんへのメッセージをメンバーが書きました。

)ホワイトボードメッセージ(ブログ用.jpg


 そして、個々に手紙を書き始めるメンバーもいました。準備が整ったタイミングで大和田さんが部屋に入室。メンバー全員から『大和田さん!就職おめでとう!』との声が掛けられました。突然のサプライズ演出を目の当たりに、シャイな性分の大和田さんは照れも重なり、恥ずかしモードではあるものの、メンバーからの祝福を受け取っていました。

 

Oさん2.jpg

 その後、メンバー一人ひとりから、はなむけの言葉が贈られ、みらい社自治会(ひまわり会)から用意された花束を贈呈して、記念撮影をしました。これまで共に就職という同じ目標に向けて頑張ってきたメンバーから最高の形で門出を祝ってもらうことになったのは、大和田さんの人柄ゆえなのかなと感じました。そして、他のメンバーが心から祝福している姿を見て、就労移行メンバー間の『チーム力』と『絆の強さ』を感じることができた瞬間でした。また、この日、私用で早退したメンバーの一人も帰り際に『大和田さんに一言、お礼を言ってから帰ります。』と言ってきて、大和田さんに対して感謝の気持ちを伝えてから早退していました。

 

Oさん集合写真2.jpg

 就職することが目標のひとつであることは変わりませんが、今回の件を通じてメンバーに『人を思いやる心』をはじめとした『人間力』が育まれていることが実感でき、とても嬉しく感じると同時に大和田さんをはじめとするメンバー一人ひとりから教えられました。ありがとうございました。

 (みらい社 就労移行支援担当 片野篤伸  諏訪春美)

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