先日の就労移行プログラムにおいてSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を実施しましたのでその報告を致します。
今回のSSTのテーマは『忙しそうな人への声の掛け方』です。この場面、メンバーは常日頃から遭遇することがあるとのことですが、メンバーに限らず、社会人であれば多かれ少なかれ経験はあるのではないでしょうか?SSTが"社会の中で適応するための力を獲得するトレーニング"という概念を持つことからも、いわば"遭遇率"が高い今回のテーマはSSTの数あるテーマの中でも比較的取り組みやすく、実際の場面で活かしやすいものでもあります。
SSTの実践にあたって、まずSSTの概要を説明し、その後、想定場面の説明を行った上で、『自分ならどうするか?』について、配布したワークシートに落とし込みました。メンバーはそれに基づき1回目のロールプレイに挑みました。メンバーは各々、緊張した面持ちでロールプレイに臨みましたが、ポイントを抑えた受け答えや言動を取っていました。
ロールプレイが一巡したところで、振り返りを行いました。そこでは、ポイントの確認、それに基づいた言動、より良い受け答え等について、自己分析や他者の良かった点や参考になった点を挙げ出しながら進めました。そして、各々がブラッシュアップさせた対応を披露すべく2回目のロールプレイに臨みました。
2回目のロールプレイではメンバー全員が振り返りにおける確認事項をよく押さえた言動が取れていて、ブラッシュアップされた形になっていました。その中でも"相手の目線に合わせるために、身体を屈める""話が終わった後にお礼を伝えてからその場を去る""相手の話を最後まで冷静に聞く""自分の状況をわかりやすく伝える"といった工夫が印象的であり、実際に効果を発揮していました。
プログラムの最後にこの日学んだことを社会の中、生活の中で実践していくためには実行力が必要なことを確認しました。この日実践したSSTの内容はみらい社の就労移行プログラムがベースにしている『働き続けるために必要な31のポイント』を具現化し応用するものですが、メンバーからは応用力と実行力を感じることができました。(みらい社 就労支援員 片野 篤伸)
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