『あのころのように』

先日、あるオシャレな女性の利用者さんとヘアカラーに行ってきました。
ここでは年齢は言えませんが、白髪が多少目立つくらいのかたで、ちょっと理由があって最近オシャレをする機会があまりありませんでした。

ある日、療育手帳を預からせて頂いた際、なんとも素敵な笑顔で写真に写っている彼女の姿に心がうたれたのです。暖かそうな赤いセーターを着て、丸い大きな瞳の黒髪の彼女...。
「こんなに素敵な笑顔を絶やしちゃいけない!」と感じたのがきっかけで、「○○さん。髪の毛に白髪が目立つけど、○○さんはどうしたいですか?」と尋ねると、「髪ね、明るい茶色に染めたいなぁ...」と、気持ちを伝えてくれました。

理容室.JPG顔なじみ(?)の理容室にカラーリングの相談をすると、障がいのあるなしに関わらず積極的に受けてくれる事になりました。(サービスセンターぱるより徒歩5分のところにある理容室さんです!)
理容師さんは彼女のオーダーに丁寧に受け答えしてくださり、彼女も鏡を見つめ微笑みながら安心してカラーリングを受けていました。そして、ぬくもりを感じるなか1時間30分ほどのカラーリングを終える事ができました。

理容室には小犬が居て、帰り際に彼女の足元へ。彼女は手を差し伸べて、小犬を撫でていました。帰りの車中、「昔ね、家で犬を飼っていたんだよ」と彼女が教えてくれました。

彼女や理容室を通して、人が人として生きてきた時間と、人として自然な時間を喜ぶ場面にふれる事ができたことに感謝させていただきます。

大澤 健二


 

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