採用説明会で先輩職員として語る

採用説明会.JPG4月12日と15日に、法人の職員募集のための採用説明会が開かれました。その中に、法人の一年目、二年目の新人職員が、藤沢育成会での仕事の様子や働き甲斐について、説明会に来た学生さんたちにお話しをするコーナーがあります。今年は12日の説明会で、湘南セシリアの鈴木幸恵職員が、学生さんたちに向かって先輩として、お話しをさせてもらいました。
その内容をご紹介したいと思います。

 

 

 

今年度から常勤2年目となりました湘南セシリア支援員の鈴木幸恵です。
セシリアで働き始め1年目は、大学で卒業した学部が福祉とは関連の無い学部で、障がいに関する知識も全くないまま現場に入りました。仕事もままならなく、目の前の業務をこなすことしかできない状態でしたが、そんな時に印象に残った出来事は初めての会議での出来事でした。その会議では、利用者に混乱なくスケジュールを伝えるにはどうすればよいかという議題で、常勤・非常勤関係なく利用者が安心して生活を送る為にはどうすればいいか、と真剣に考え意見を交わしている姿がありました。私は、こんなに自分以外の誰かの事を本気で考え、本気で話し合っていく仕事は他にないんじゃないか?と、職員の本気で利用者と向き合う気持ちに圧倒されました。その会議をきっかけに、私も本気で利用者のこと考え、正面から向き合い支援していきたいと感じるようになりました。しかし、日ごろの業務の中では仕事を覚えるので精一杯で利用者に対する対応も適切にできずに、失敗を何度も繰り返す日々でした。

そんな私も今年の4月で常勤2年目となりました。常勤2年目となって印象に残った出来事は、利用者との関わりの中ででした。その利用者は整理整頓といった片付けが苦手な方で、居室が物で散乱している状態でした。整理整頓をして居室でのびのびとできるスペースを確保したほうがリラックスして過ごせるのではと思い、文房具用の収納ケースをお渡しし「ペンをケースに入れて、綺麗にしてみませんか?」と伝えました。すると、そのケースを見て目を輝かし、ペンを楽しそうにケースに入れ片付けをする姿が目の前で見られました。

もし、なんの支援もせずにそのままにしていたら、「片付けが苦手な人」という欠点しか見えなかったと思います。収納ケースを渡したことによって「ペンを入れるといった細かい動きができる」いう得意な事を見る事ができましたし、もしかしたらその利用者はやり方が分からなかっただけで本当は片付けが好きだったのかもしれません。そのなにげない支援をしたことによって、利用者の多彩な側面が見る事が出来ました。障がいは、支援によって軽度にも重度にもなります。それと同じく、支援のやり方によって苦手な事が得意なことにも変わることがあります。それは、その利用者の可能性を見つける事にもなり、利用者の人生を変える事になるかもしれないと思えます。些細な支援でその人の可能性を広げる事ができると感じた時、支援員の仕事のやりがいを感じました。
日頃の支援でまだ至らない所はたくさんあります。しかし、日常生活の中で利用者の些細な行動・サインを見逃さず、その利用者自身も気付いていない可能性を見つけていけるように日々の支援に取り組んでいきたいです。
湘南セシリア 支援員 鈴木幸恵

 

 

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