みらい社が就労移行支援事業内で実施している就労プログラムでは、メンバーが主体的にプログラムを実践することによって、当事者意識を持ち、主体性や協調性を向上させることを目指しています。
これを具現化するために、『チームビルディング』の要素を含んだプログラムを数コマに分けて実施しました。『チームビルディング』とは"メンバーが思いを一つにして、一つの目標やテーマに向かって進んでゆける組織づくり"のことを言います。
今回のテーマは『朝礼のカタチを主体的に決める』というものでした。朝礼の内容から進め方、役割分担を職員側が決めることは簡単です。しかし、朝礼の主体はメンバーです。だからこそ、主体になるメンバー中心にそのカタチ作りを実践することが主体性を増進させる上でより効果的であると考えました。
テーマを提示した直後は、"誰がリーダー役になるのか?何を話し合うのか?そもそも何が目標なのか?"すら理解が難しい様子が見受けらえました。そのため、職員が部分的に介入して、プログラムを進めることにしました。その過程において、これまで発言が少なかったメンバーから意見が出始めることや、自然な形でまとめ役や記録役が生まれること等、日に日にメンバーからの発信力や参画意識が増していることが見受けられました。また、話し合いのペースに遅れ気味のメンバーがいた時にフォローや声掛けをする等、メンバー同士の配慮が増していることも見受けられ、そこからは協調性が身に付いていることが伺えました。チームビルディングを通して、バラバラ気味であったチームが日に日に一体化していく過程を見ることが出来ました。
こうして、1週間に数コマに分けてチームビルディングに取り組んだ結果、『朝礼のカタチ』が芽生え始めました。次のステップでは、これを実践してブラッシュアップしていき、カタチを形成する段階を経た上で、メンバー主体の朝礼が来月からスタートする予定です。その頃には芽が開花していることを願っています。
今後もメンバーの主体性、当事者意識、協調性等、社会に出た時に必要となる社会性を向上させるために、メンバーが主体的に取り組めるプログラムを日々実践していきたいと思います。
(みらい社 就労支援員 片野 篤伸)
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