相手に"伝わる"ことの大切さ ~就労移行支援プログラム~

106日(金)に『相手への伝え方』をテーマにしたプログラムを実施しました。

まず、ロールプレイにおいてメンバーは職員から"伝える上でのポイントが伴っていない指示"を受ける立場を体験しました。その上で指示を受けてみて「どう感じたか?」「どうして欲しかったか?」さらには、「自分だったらどうするか?」をワークシートにまとめました。メンバーの意見をまとめると、「一方的な説明でわからなかった」「具体的に説明して欲しかった」 「理解しているかを確認して欲しかった」「もっと丁寧さが欲しかった」といった説明の仕方に対する意見が挙がりました。他にも「口調が悪かった」「上から目線だった」など、説明する上での姿勢に対する意見も挙がりました。そして、自分だったらどうするか?の設問に対しては「手本を見せる」「具体的に伝える」「相手のペースに合わせる」「丁寧に教える」など、いわば"相手の立場を考えた伝え方"が意見として挙がりました。


メンバー自身が挙げたこれらの意見を踏まえ、今度は自身が仕事のやり方を相手に伝える役、さらには説明を受ける役になるロールプレイを実施しました。伝える内容は『ネジの組み立て方』と『PCラックの整理の仕方』です。

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ロールプレイの様子を見ていると、自身で挙げた意見を踏まえながら、相手に"伝わる"ことを意識して、作業のやり方を説明していることが伺えました。また、説明を受ける側になったメンバーからも「わかりやすかった。」「丁寧だった。」などの声が聞かれました。

 

ロールプレイ後に行った振り返りと講義の中で改めて相手に"伝わる"ことの大切さをみんなで共有しました。その中で先述した具体性や丁寧さはもちろんのこと、相手に伝わる上で欠かせないのは"相手を思う気持ち"や"相手の立場を考えること"であることが確認できました。さらには、いくらポイントを押さえていたとしても伝える際、自身の心に"余裕"や"ゆとり"がなければ、うまく相手に伝わらないことも振り返ることができました。

 

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働く上ではもちろんのこと、社会の中で生きていく上で、人と人とが接していく上で大切な気持ちを確認することができる有意義な時間になりました。また、我々支援者側にとっても日々の支援に当たって『相手に"伝わる"ことの大切さ』を考えることは重要であり、対人支援において基本になる要素であると考えています。メンバーには今回学んだことを社会の中で実践していってもらいたいと願うと同時に支援者としても常に心していきたいと思いました。(みらい社 就労支援員 片野 篤伸)

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